行者橋とボロニヤ


 今日は小雨のぱらつく中、知恩院前でバスを降り、白川沿いに出て古川町商店街を抜け、東山三条を経由して東大路三条までのルートを歩いた。


 写真は行者橋。本名は古川町橋という、人一人通るのがやっとの細い石橋だ。通り名は、比叡山千日回峰行の行者が、100日置きの「京都切廻り」と、800日を過ぎ、阿闍利となって行う「京都大廻り」の際、この橋を渡ることに由来する。子供の頃なら何てことのない橋だが、目もバランス感覚も怪しくなっている上、二本の石柱の合間から下が見えるのが、高所恐怖症気味の私としてはちょっと心もとなかった。



 行者橋のたもとは古川町商店街の入り口だが、ちょっと西へ出て寄り道。。
 ボロニヤというパンをご存知だろうか? うちでは連れ合いがゴルフ場のお土産として買って来たのが最初だったが、たまに東京の駅中などでも販売している。バターをたっぷり練りこんだデニッシュ食パンである。そのまま食べても美味だが、トーストにすると、外はサクサク中はもっちり。一度食べたら忘れられない。
 このパン屋、実は京都にある。最近まで古川町商店街の中ほどにあったが、そこには製造所機能のみを残し、店舗は東大路沿いの東側、一澤信三郎帆布の新しい店舗のはす向かいに移転したそうだ。
 プレーンの他、レーズン入りやシナモン、紅茶入り、抹茶入りなど、バリエーションも豊か。もちろん普通のアンパンやクリームパン、ピロシキやカレーパンといったお馴染みの菓子パンの類もある。今日土曜は菓子パン一律120円でラッキー! しかし食パンの方は、プレーンで一本(3斤)1,250円、その他は半本で700円を超える高価格にちょっとビックリ。ともあれ、たまの贅沢とばかりにあれこれ購入。
 信三郎帆布は相変わらずすごい人で、店内を一廻りして失礼した。


 帰路は東大路三条から201番で一本。スタートが早かったので、お昼過ぎ、雨脚が強まる前に無事帰宅。だんだんと地図上の“未踏の地”が少なくなってきたぞ!