老松の水無月



 6月晦日の今日は、夏越の祓がそちこちで行われる。茅の輪を潜って今年前半の穢れを祓い、残る後半の息災を祈って、菓子「水無月」をいただく。「水無月」とは、外郎に魔除けの効用を持つと言われる小豆をあしらい、氷室から切りだされて宮中に献上された氷を模して三角に切り揃えられた菓子である。
 11時に上七軒の老松に出向いた所、既に黒糖を練り込んだタイプのものは売り切れだった。皆、出足が早いらしい。
 夏越の祓が終わると、京都はいよいよ祇園祭の7月を迎える。