浴衣で「特別展 龍馬伝」へ



 昨夜来の雨も止み、蒸し暑い一日となった。何とか夕刻まで降らずに持ち、洗濯物も乾いたけれど、陽が落ちても外気温は31℃でムシムシとまとわりつくような空気である。


 お昼頃支度を調え、湿板写真の原板展示は今日までという「特別展 龍馬伝」を観に京都文化博物館へと向かった。一昨日天神市で求めた名古屋帯を結んで、浴衣でのお出掛けである。着物を着るだけで汗が滴り落ちる程の暑さだったが、何のその。祇園さんの頃にはもっと暑くなる、今着ないでどうする! という勢いだ。


 四条高倉までバスで出て、大丸1階のイノダコーヒにてサンドイッチで腹拵え。そのまま高倉通りを三条まで上がれば文化博物館である。
 行列は延々建物外まで続いていたが、エレベータでどんどん4階会場へと上げているのでさほど待たずに入場できた。しかし中はひどい混雑ぶりだ。今回も音声案内は借りなかったが、これを持って回っている人たちは案内が終わるまで展示物の前から動かない。いきおい列の流れが悪くなる。じっくり観たいものもたくさんあったが、今日の所はざっと流すことにした。それでも4階から3階にかけての展示を見終わるまで2時間以上掛かった。


 一昨日から本日までの3日間のみの公開となる有名な龍馬の写真の原板は、意外とスムーズに観ることができた。思ったより小さく、照明も暗いため、皆「それがあることを確認」する程度でスルーする始末だ。
 展示は、龍馬を軸にその他幕末の志士達の遺品も絡めながら、一級の資料が揃っている。数多の書簡が、龍馬本人と周辺の人々、そしてその時代を生きた人たちの息吹を今に伝える。書面の文章、そして筆跡が、人柄までも浮き彫りにする。今からわずか150年程前の激動の時代を生きた人たちの人生がそこにあった……。


 展示を見終わった後は甘味処へ行くつもりだったのだが、今日みたいな日はビールに限る! と、あえなく予定変更して河原町のビアホールへ。冷たいハーフ&ハーフで一息搗き、少しお腹にも入れて帰宅。龍馬伝を観終わってお蕎麦で締めて今日一日終了。
 洗濯物を取り込んでしばらくしたら雨が落ちて来た。夜が更けるにつれて本降りに。本当、日中降られなくて助かった。。