雨の午後にアンティークの器を眺める


 予報通り午後から雨。出掛けるつもりが足止めされてしまい、家でゆっくり過ごすことに。
 このところ情熱を傾けているのが、アメリカン・アンティークの世界――あれ〜ッ、北欧病に掛かっていたはずじゃ?? それはそれ、これはこれ、なのであります。。


 スリフトショップ(アメリカ版チャリティーショップ)やエステートセール(亡くなった人のものや引越し前に家中のものを売り払うガレージセール的なもの)などで掘り出し物に出会った、というたくさんのブロガーの方のお話を読んでいるうちに、すっかり触発されてしまったのであります。。
 今、とりあえず興味を引かれているのは、ディプレッショングラスの中ではフェデラル社のマドリッド柄のもの、それにキャンドルウィックのオーバルプレート。スリフトやエステートセールでは日本では考えられないような安価で売られていることもあるそうだけど、地の利のない京都暮らしとしてはeBayから入手するくらいしか手はない。そうすると品物の値段が上がることもさておき、何といっても送料が半端でなく高くついてしまう。ん〜〜。。それでも欲しいかどうか、だなぁ。。


 それでちょっと思い出したのが下の品。サンパウロのイタリア人街のプラッサで毎週行われているアンティークマーケットで、山積みになっていた中からダメージの少ないもの5枚を選んで購入した、グリーンのプレスガラスのデザートボウルだ。径が13cm、高さ約3.5cm。以前、京都の北欧物専門のアンティークショップの店主に見てもらったところ、高台の角が丸くなくて切り立っていること、細かい模様の部分にガラスがきちんと入りきらずにはみ出している箇所があることなどから、少なくとも80年代以前のものだろう、ということしか分からなかった。
 今回よくよく見てみると、高台の外側ではなく器の内側底部に、ベルの形の中に「N」の刻印が見て取れた。う〜ん。。サンパウロには欧米からの輸入品も数多く見受けられるが、これは一体何者?? USのディプレッショングラスにしては紋様が稚拙なような……。元祖ポルトガルやその後入植してきたヨーロッパ系の家から出た欧州のプレスガラス?? どなたかこの出自が分かる方、いらっしゃったらご教示ください。




(真上から見たところ)


(底部の様子)