イタリア金箔工芸にトライ!



 駐在員の間でポピュラーなアウラ(習い事)に、デコというのがある。デコパージュの略と誤解されがちだが、先生のファーストネーム(ヒデコ)から取られた呼び名で、正式にはイタリア金箔工芸、ブラジルではフィオレンツィーナ(フィレンツェの工芸という意味)というそうだ。上の写真はデコを知らずに蚤の市で掴んじゃったものだけど、こういう深緑や黒と金箔とのコントラストを特徴として、アンティーク加工を施したものがトラディショナルなデコのスタイルだ。でも、色選びや取り合わせは自由だから、パステルトーンやカラフルな仕上げにすることもできる。


 木地師による木型作りと、その上に石膏を薄く施して図案を型押しするまでは専門の技術者にやってもらう。そこから仕上げまでがアウラの作業だ。
 まず、サンドペーパーで軽くバリを落とし、金をアルコールに溶いたもので防水加工を施す。接着剤を塗って金を張り、しっかり埋め込んだら再度防水加工。その上から色を塗る。そして「黒掛け」というアンティーク加工を施してニスを塗れば出来上がりだ。


 


 工程もさほど複雑ではないし、作業自体は単純だから子供でも出来る。その手軽さが受けて、一度通い始めると次々と作品を手掛ける人も多い。という私も、“ものは試し……”と始めてみたらあれこれやってみたいものが出てきて、しばらくは足を抜けそうにない。手芸・工芸は自慢じゃないけどやったことのなかった私。細かい作業は苦手で、プロセスを飛ばして“結果”が欲しい人なんだけど、我慢して作品を仕上げられるかなぁ……。。