Sala São Pauloの楽しみ方



 ポルトガルから戻って以来、何かと慌しい日が続いている。なかなかブログを書く余裕もないまま、あっという間に日が経っちゃった。
 でも、今日は久しぶりにSala São Pauloでコンサートを楽しんできた。演目が余り聞きなじみのない曲ばかりだったので、連れ合いはストレスが溜まったみたいだったけど、私はオーケストラの音色を楽しんでいるだけで寛げた。。


 さて、この時期、もう来年のプログラムが発表されている。パンフレットには座席表も載っているので、これからこのオーディトリオ(ホール)で音楽を楽しもう、という向きに、気が付いた範囲だけだけど、ちょっとご案内。。


 まず初めて行った時戸惑うのが、座席の並び方。日本のように番号順ではなく、舞台に向かって右側が偶数席、左側が奇数席だ。だから並びの席を購入しても「1、3」とか「2、4」となるわけ。
 主な席種を紹介すると、1階席はPlatéia(プラテイア)、2〜3階席中央はBalcão(バルカオン)、同じく側面(中央に向かって椅子が設置されているサイドの席)はCamarote(カマローチ)と、独特の呼び名が付いている。BalcãoとCamaroteの2階部分はそれぞれMezanino(メッツァニーノ)、3階席はSuperior(スペリオール)と呼ばれる。スペリオールだからより良い席かと思いがちだけど、「さらに外側」みたいな意味らしい。1階席の後ろ側はElevada(エレバーダ)だ。その他、舞台後ろ側にもCoroと呼ばれる席がある。


 これまであちこちの席に座ってみたけれど、Platéia Eelevadaは2階席の張り出しの下に入り込んでしまう部分も多く、そうすると天井が低いため、周囲の客席の雑音が反響して邪魔だ。対してPlatéia Central(1階席中央)はというと、よくクラッシックのコンサートの場合「良い音は上に昇り、低い席には雑音が落ちてくる」と言われる通り、繊細な音が拾いきれない。
 2階席のCamaroteはほぼ3列形成になっているのだが、一番前の席でないと舞台の全部は見えない。下手をすると半分も見えない席があるので要注意。3階席のCamarote部分は2列なので割合見易そう。以前3階席に座った友人の言に寄れば、舞台上は全部見え、音も悪くなかったらしい。
 次回のコンサートでは一番良い席(Balcão Mezanino)に座る予定なので楽しみだ。


 もちろん席種によって価格も79R$〜25R$まで開きがある。音色を鑑みると、ちょっと高めだけどCamarote Mezaninoあたりが順当かな……。(学生・高齢者・障害者には半額割引あり。)


 また、ホール1階のロビーにはブッフェ・コーナーがある。早い人で開演1時間くらい前からやってきて、ここで軽く食事しながら時間待ち、というのも一般的だ。インターバル時にも飲み物のみならず軽食も出ているけど、この時間内に済ませようとするとかなり慌てなくてはならないので、早めに到着してちょっとつまみながらゆっくり開演を待ち、幕間にはお茶程度、というのが賢い利用法のようだ。


 以下、ご紹介まで、Sala São Pauloと、ここを本拠にしているOSESP(Orquestra SinfÔnica do Estado de São Paulo)のホームページ・アドレスを。。チケットはコンサート開始前のBilhetería(券売所)か、販売を委託されているTicket Masterでの購入が一般的なよう。後者でインターネットでの購入だとエントレーガ(配達)、電話購入する場合は当日ピックアップかエントレーガか選べる。当日ピックアップする場合は、Bilhetelíaで予約番号の他にドクメントと購入時のクレジットカードの提示を求められるので、くれぐれもお忘れなきよう……。


  ◆Sala São Paulo URL http://www.salasaopaulo.art.br/ 
  ◆OSESP URL http://www.osesp.art.br/