お勧め「名品雑貨セレクトショップ」2店


 東西を河原町と烏丸、南北を四条と御池に囲まれたエリアを“あの四角”と呼んでいる(そのまんまですけど……)。“あの四角”の中には老舗や名店が数多く点在している。とはいうものの、くまなく歩くにはちょっと骨が折れる。観光で来て、時間に制約があるなら尚更だ。
 一般的に人気のある筋は錦だろう。おしゃれな向きには三条伝いに“店舗サーフィン”というのも、今やポピュラーになったようだ。
 でも、『食べ物だけじゃなくて』『ファッションだけじゃなくて』京都らしい名品を手に入れたい――そんなとき、知っておくと便利なお店がある。ポッポはお客さんを案内もするが、自分が「これ」というものを見繕う際にも時折利用している。
 一軒は三条高倉の東北角にある京都デザインハウス、もう一軒は東洞院六角下ル、ウイングス京都の向かい辺りにある布屋みさやまだ。いずれも、有次の豆腐掬いや開化堂の茶筒みたいな名品や、京都らしい布製品・紙製品、それに作家物やオリジナル商品など、幅広く取り合わせて置いている。覗くだけで結構楽しめるお店だ。男性ならデザインハウス、女性ならみさやまが喜ばれるかな。。みさやまの方が店舗面積は広めだが、手前と奥は女性向けの小物や衣類が占めているので、「名品」の扱い度としては同じくらいだろう。(*ついでの折に確かめたところ、デザインハウスには清課堂はあったけど開化堂は置いてませんでした。)  
 余談ながら、下は今日ポッポがみさやまで購入した30%offのファーケープ(京都絡みの品ではありませんが)。裏地は黒のレースになっていて、端正な造り。



 では、ご参考までに、“あの四角”の左寄り(つまり西側)を中心としたお勧めルートをご紹介。
 まず、ちょっと東に入るけど、姉小路堺町東入の御すぐき處なり田で漬物寿司のお昼を済ませ、そのままず〜っと西へ歩いて東洞院を越え、烏丸東入の亀末廣で干菓子の『四畳半』(京のよすが)などを愛でてもらう。三条に下り、高倉まで戻って京都デザインハウスを覗き、隣の堺町通三条下ルにあるイノダコーヒー本店でカフェタイム。その後、東洞院六角のみさやまで楽しんでもらう、というもの。女性ならそのまま東洞院を下り、右側、四条上ルのサンタ・マリア・ノヴェッラに立ち寄るのも良い。
 “あの四角”東バージョン、夏バージョンなど、また後日。。