三条から寺町へ


 散髪を終えた連れ合いとバスに乗り、小雨の中、毎度御馴染みの町歩きへと出掛けた。
 四条烏丸から三条まで上がって東へ。途中幾つか店を冷やかしながら、御幸町の古いビル、1928(旧毎日新聞社京都支局)の2階にある喫茶カフェショコラで一休み。ここはレトロビルの内部らしい、不思議な落ち着きのある店で、コーヒーがとても美味しかった。一人で来ても長居できそうだ。15時からはガレット(そば粉のフレンチ・クレープ)タイムだそうで、バリエーション豊かなメニューが並んでいた。


 ホッとしたところで姉小路アンティーク・ベルをちょっと覗き、市役所前から寺町を上がる。北欧雑貨の店マイセマや家具店などに足を止めながら、ぶらりぶらりと気儘な町歩きだ。
 最後に入ったのは京都アンティークセンター。何度か前を通ったのにその都度お休みで、一度覗いてみたいと思っていたアーケードだ。ここで記念に安価な手塩皿を一枚購入。径が8cmなので豆皿というほど小さくはないが、薄手で良く締まっている。そして一路自宅へ……と思った矢先! 目に留まったのがストーン・カメオのイヤリング。付けてみると清楚さに一目惚れ。丁度耳朶に乗る小ささも気に入って、通り縋りに購入するにはちょっと高価だったが、思い切って決断。写真のセンターの指輪は以前別の店で買ったものだが、テイストが酷似していてセットのよう。今日の収穫に大満足のポッポであった。