北欧ガラス ヘレナ・ティネル作アウリンコ



(ようやく晴れたので、陽の光を燦々と浴びたところを・・・)


 今日は麩屋町御池上ルのマイセマFUYAから歩き始め、三条富小路角のSAKURAビル2階のアブコで「ファウナ」や「カステヘルミ」を鑑賞し、ヘアカットを済ませてから、連れ合いご所望のマールブランシュモンブランを大丸地下で購入して帰宅。相も変わらず30度を超える暑さが続く中、汗だくになって歩いた。


 リーヒマエン・ラシ(リーヒマキ)、ヌータヤルヴィ、ビョールクウィスト、ヌルメスニエミ、ウィルカラ……何だかおまじないの言葉みたいだけど、フィンランドを中心とする北欧雑貨(グラスアートやポタリーなど)の会社(地名から来ているものも少なくない)やアーティストの名前だ。グスタフスベリやロールストランド、アラビアやイッタラなどは聞き覚えもあるけれど、もう一歩踏み込んでみると、まるで深い森に入り込んだよう。


 これまでいろいろなものに興味を持ってきたが、北欧は“圏外”、予備知識ゼロ、真っ白の状態である。きっかけは1年半程前、寺町のマイセマで見かけた「アウリンコ」のボトルだった。まだ円安の頃のことで、綺麗だなと思いこそすれ、出会い頭に手が出るような値段ではなかった。
 それがどういうわけか脳裏を去らず、ず〜っと付きまとうようになった。新居もひと通り調い、気持ちに余裕ができたせいもある。ちょうど良い具合にキッチンの窓辺にスペースがあり、カフェカーテンの下に美しいガラス製品を飾ると素敵だな、とイメージを膨らませたせいかもしれない。


 「アウリンコ」は、リーヒマキ(後にリーヒマエン・ラシと改称)でガラス職人として名を馳せたヘレナ・ティネルの作品。いろいろ調べているうちに、マイセマに探してもらっているアレキサンドライトのような色合いだけでなく、ブルーやイエローも綺麗だな、と思い始めたり、同じく高名なガラス作家ナニー・スティルの「グラポニア」のシリーズも良さ気に見えてくる。ファンの多いオイバ・トイッカ「カステヘルミ」のキラキラした雫模様や、「ファウナ」の動物たちの描写も楽しそうだ(共にヌータヤルヴィ(後にイッタラと合併)製)。目移りしているとキリが無い――。


 ネットでも有名どころの作品は販売されているが、どれもそれなりの価格設定。そこへマイセマから『入荷しました』の電話が入り、一連の熱狂も敢え無く幕引き。で、我が家にやってきたのが写真の「アウリンコ」。思っていたより大きい。その名の通り太陽のように、これからの私たちの生活を見守ってくれるだろうか……。


(*記述について、北欧初心者のため、間違いがあったらお詳しい方、ご訂正の程、お願いいたします。。)