松茸・本シメジと瑞饋(ずいき)祭




(因みにこの皿、径が27cmを超える我が家で一番の大皿。きのこが如何に大きいか……。)


 連れ合いの知人の紹介で、秋の味覚を堪能することに。国産とまでは行かないけれど、遺伝子的に似ていると言われる韓国産の松茸と、丹波産の本シメジ。お姑さんのお誕生日が近いので、この際、と、松茸を双方の実家に送ったついでだ。
 うちの分はこれで3,000円。紹介だけに、ちょっとお値打ちに取り合わせてくれているようだ。シメジは400円弱だけど、今回はおまけ。どちらも割いたり刻んだりしてから、使わない分は冷凍に。
 早速今夜は焼き松茸と、シメジたっぷりのチゲ鍋だ。



 帰路、円町から西大路を上がり、上ノ下立売通の「天神御旅商店街」に出ている縁日を冷やかす。10月1日から始まっている北野天満宮「瑞饋(ずいき)祭」の御旅所が、ちょうどこの商店街の中程にあり、神幸祭を終えた御神体が奉安されているのだ。



(御輿の屋根が芋の茎で葺かれているのが分かるかな? 壁面には「アリとキリギリス」の場面が。)


 名称の由来は「ずいき御輿」から来ている。その名の通り、ずいき(里芋の茎)で屋根を葺き、本体はさまざまな山の幸や乾物でできている。四面には趣向を凝らした人物・花鳥・獣類の飾り付け(今年はお伽噺の場面を再現)がなされ、五穀豊穣を祈念する楽しい御輿だ。
 室町時代からの歴史があるというが、神幸祭と統合して今の形になったのは明治になってからだそうだ。
 最盛期には8基を数えたというずいき御輿も、西ノ京の御輿ただ1基が残るのみ。来る4日には還幸祭が行われ、祭りもクライマックスを迎える。



(再現されている場面は「因幡の白兎」と「かちかち山」。)