一乗寺半日散歩




 ポカポカ日和。洗濯を干し終わると、激戦区としてつとに知られるラーメンと「オオヤコーヒ焙煎所」のコーヒー目当てに、一乗寺へと繰り出した。


 206系統のバスで高野まで一本(つくづく思うのだが、今住んでる所、足場良いです。どこへ行くにも大概一本で行けちゃう)。そこから東大路を北上。途中、無省農薬・無添加食品を扱うスーパー「HELP」であれこれ買いそうになるが、ぐっと我慢。この道沿いを中心に、一乗寺界隈には多くのラーメン店が立ち並んでしのぎを削っている。
 有名店のひとつ「高安」は30人近い行列にゲンナリして、今回はパス。日中は営業していない「天天有」隣の、「ラーメン荘 夢を語れ」の10人待ちの列に並ぶ。
 ここ、普通のラーメンで、フィットチーネを思わせる平たい感じの麺がたっぷり200グラム。チャーシューがしっかり入った豚ラーメンは、400グラムまでで好みの量を選べるようだ。相当の食べ応え。


 それから腹ごなしを兼ねて付近を散策。こだわりのパン屋「東風(こち)」で夕食用に幾つか購入。「恵文社」の外では大原の有機農業生産者の会「オーハラーボ」が露店売りをしていて、ほうれん草を一把買う(有機栽培で150円は安い)。恵文社では生活館の方でポーレックスのセラミックコーヒーミルを購入。コンパクトで、手軽に1〜2人分の少量の豆を挽けるので、重宝しそう。



 お昼時も過ぎてそろそろ店も空いてきた頃かと見計らい、「つばめ」へ。ここでオオヤコーヒのコーヒーを賞味する。
 今月の豆はコロンビア(中深)。“幻の……”と言われる所以を身を以て体験。確かに美味しかった――雑味の全くない、透き通った味わい……。残念ながら現在は在庫が少ないとのことで、豆は分けて貰えなかった。



 店を後にすると、叡電一乗寺駅からのメインストリートを東へ辿る。叡電を越えてしばらく行った左手に、これまた有名なカフェ兼ケーキショップの「むしやしない」がある。さすがにもうお腹は一杯なので、ケーキを幾つか買って帰ることに。



 そのまま東へ白川通まで抜け、しばらく南下して北大路を右折し、元の高野まで戻ってバスで帰宅。ひところよりは陽も長くなり、春がすぐそこまで来ていることを予感させるような一日……ちょっと歩き疲れたけど、楽しい散歩だった。