パラチへ②


 二日目は舟遊びへ。前日の曇りがちの陽気がうそのように、きれいに晴れた空の下、桟橋へと向かう。出航は11時。
 ブラジルのプライア(海岸)では、舟遊びが盛んだ。街からちょっとはなれたところのきれいなビーチや、シュノーケリングポイントなどをいくつか繋いで半日ゆっくり遊べるように工夫されている。そしてお客の方も慣れたもので、大抵スイムウエアを着込み、上手に羽織ものなどで装って、ビーチタオルや子供用の浮き輪なども持参し、勇んで海に入る。老若男女こぞって、海に入る。。多少寒かろうがお構いなく、海に入る。。。移動中は日除けの下を探しながら座るものあり、たっぷり日焼け止めを塗ってわざわざ日の当たる所で横になり、気持ちよさそうに日光浴するものあり。。つくづく、遊びなれた人たちだなぁ、と感心する。こういう『遊びの文化』みたいなものって、日本ではあまりお目にかからない。海外のリゾートに出かけて初めて目にしたり、そういうものに触れて“へ〜っ。。”と納得する。私にとってはちょっとしたカルチャーショックだった。




 小さな湾になったポイントでは、餌付けされているらしく、撒き餌をするとどこからともなく、たくさんの魚たちが湧いてくる。こんな感じだ。



 昼食は乗船して早々に注文を取り、2時くらいに一斉に出てきた。これまた美味しくて、すっかり寛ぎムード。。『パラチに行くなら2泊3日は欲しい』と言われる訳が分かった気がした。確かに街自体は小さいかもしれないが、往復の時間と舟遊びの時間を考えると、中1日あった方が断然楽だ。
 帰港したのが4時半過ぎ。それから帰途に着いた。帰りは暗くなる前に山越えを、ということで、オズワルド・クルスで早めに山脈を登ってデュトラへ。きっかり4時間で帰着した。
 1泊2日の旅程で出かけられるところで、こういった海のリゾートの楽しみもある、というのが、パラチの良い所みたいだ。料理も美味しいしね。。運転者の疲労は別途労うとして、ちょっと贅沢気分に浸れる週末旅行だった。