カリブ海クルーズの旅④ コスタ・マヤ



 4日目は同じくメキシコの海浜部にあるコスタ・マヤへ寄港。
 ここは少し内陸へ入った所にマヤ文化の遺跡がある、というのが売り物。私達も乗船早々ここのエクスカーションだけはさっさと決めて申し込んでいた。

 
 ここで毎度のお役立ち情報その3――っていうより、『涙のリグレット、この轍を踏むな!』シリーズその1って言った方がいいかな……。
 事前に配られていたエクスカーションの案内には確か「桟橋の集合場所に10時半集合」とあったように記憶している。しかし最終的な集合場所と時間は、エクスカーションを申し込んだ際のチケット面に記載されているので、必ず(!!!)再チェックすべし。。
 もう想像付いたと思うけど、9時半、部屋でノンビリしていた私達を襲った恐怖の一瞬! 「ねえ、このチケット見て……8時半にシアターって?!?」というわけで、連れ合いは慌てて飛び出して行き、私も化粧もそこそこにすぐ後を追った。シアターに飛び込んだ私が見たものとは……?? 無人。人っ子一人いない、連れ合いの姿も見えない。これは取りあえずツアーの面々と同行して下船ゲートで私を待っているのか? と判断し、2階の下船手続き所へ走る。無人……。一度部屋へ戻る(9階)。無人!! もしかしてツアーの最終集合地である桟橋入り口で待っているのか?? 下船手続きもそこそこに長〜い桟橋を走る、走る!!! そして、『誰もいなくなった』。
 “こりゃ一日、お互い探し回りつつ広い船内うろうろして終わっちゃうんじゃないの?!”と暗澹たる気持ちになりつつ再度乗船してキャビンのある9階へ。そこでようやく部屋から飛び出してきた連れ合いと再会!! 聞けばツアーには間に合わず、高いエクスカーション料金の返還、もしくは他のツアーへの変更ができるかどうか、ツアーデスクへ出向いて相談していたのだそうだ。
 その後一緒に下船した時に専属カメラマンが撮った写真、どの日のものより私、良い顔してます。。だって連れ合いに会えて、心底ホッとしたんだもの。。。下は行けなかったツアーのチケット。



 とは言うものの予定を大きく変更せざるを得なくなったこの日。コスタ・マヤというところは埠頭を中心に土産物屋や飲食店、小ぶりのプールなどが整備されている一角から出ても何も無い所だったので、この小さなエリアで半日過ごす事となる。しかもちょっと寒い一日だった。まあ、景色は良かったけど、何なんでしょうねぇ。。



 コスタ・マヤにしても前日のコズメルにしても、何と言っても海の美しさが見ものなわけで、スキューバ、せめてシュノーケリングにでもトライするのが正統派の楽しみ方のようだ。何れも苦手、という人のためには、宇宙服みたいなものを装着して、楽に水中散歩ができるシステムまで整っている。そしてイルカと戯れるのを目的にしてここを訪ねる人も多いのだ。陸でブラブラしていても、まあしょーがない場所ではあるんだよね。。
 ま、そこそこ海風を楽しんで、この日の上陸、終了。
 そうそう、この寄港地周辺、見回すと一面濃い緑の潅木に覆われている。ブラジルで言うところの『インフェルノ・ヴェルジュ(緑の地獄)』なんだろうなぁ。開発するにも開拓するにも、濃すぎる熱帯の緑……。一見豊かで、それでいて恐ろしく不毛な土地、それがインフェルノ・ヴェルジュだ。


 


 さて、毎夜食事から戻ると、ベッドカバーを外して寝具を調え、カーテンを閉めて、翌日のニュースレターが置かれている。この際、ベッドの上にはタオルで作ったちょっとした動物などの作品が愛嬌を添えていた。以下、象、カンガルー、犬などのタオルアートの数々。下船時にはこのマスコットの作り方を記したリーフレットも配られた。