シングルモルト匠の技講座



 またしても、サントリーの山崎蒸留所で行われるセミナーに参加。いろいろなテーマを設けて『手を変え品を変え』楽しませてくれるので、すっかり常連と化している。


 今回は「樽熟成の神秘」なるサブタイトルの通り、熟成が進むにつれて変化する色・香り・味をテイスティングしてみる、というもの。
 経年原酒として、0年(ニューポット)、4年、12年の3種。山崎12年構成原酒として、ホワイトオーク、シェリー(スパニッシュオーク)、ミズナラ(ジャパニーズオーク)のそれぞれの樽で寝かせた原酒がセットされた。これに、山崎12年として完成されたものが比較のために添えられ、同じく山崎12年のワンフィンガー分が“お好きなように”として、氷・ミネラルウォーター・炭酸水とともに供される。


 これまでと違って、山崎蒸留所のチーフブレンダーがビデオで登場し、分かりやすくテイスティングを進めてくれる。面白いもので、素人でも違いは分かるものだ。経年による変化は言わずもがな、樽の種別による差も、意外にはっきり個性が現れていて分かりやすい。なるほど、こういったものをブレンドして一定の水準のウィスキーに仕上げるのか、と納得。


 おつまみは4種。どうやら参加者からの要望があったらしく、初めてお取り寄せ用の店名とURLを記載したカードが用意されていた。
 老松の月餅、資生堂パーラーのチーズケーキ、豊島屋の小鳩豆楽、イケガヤの白いちじく。どれもウィスキーとの愛称バッチリ。ちょっとしたカクテルパーティーのおつまみを考える際の、良いヒントになりそうだ。
 参加費1500円はいつもより割高だが、時間もゆっくり目に取ってあり、テイスティンググラスのお土産付き。いやはや、今回も大変愉快に楽しませてもらいました。。