筍の日



 午前中に連れ合いから連絡。会社の知人が懇意にしている八百屋さんから、良い筍が入荷したとのこと。今日はあちこちで用を済ませる予定だったが、早々に切り上げて時間を都合し、北野白梅町から電車で常盤まで出掛けた。


 見れば確かに切り口の真っ白な、良さ気な筍が山積み。連れ合いの実家近くには有名な筍の産地があるので、取り敢えず今回は東京の実家に一箱頼み、自宅用には一本買うことに。店長が言うには『4月に入るとお遣い物等で商品が掃けてしまうので融通を付けるのが難しいが、3月中なら大丈夫』とのことで、随分勉強してくれた。
 白梅町まで戻って若竹煮用のワカメなど買い物を済ませ、早々に帰宅。


 筍は時間が勝負。家に着くとすぐに下準備に掛かる。定石通りに頭を斜めに落とし、包丁目を入れて鍋に投入しようとしたが、大きすぎて無理。止むなく皮を半分ほど剥き、二つに割って水を注ぎ、糠と鷹の爪を入れて火に掛ける。30分ほどで茹で上がり、そのまま湯止めに。冷めてから、若竹煮用、焼筍用、吸い物用、筍ご飯用にそれぞれ刻んだ。


 ちょっと筍、茹で過ぎたかもしれない……残念! でも、とても美味でした。春の味覚、今年の初物。筍を食べると“春が来たなぁ”と、味覚から感じさせられる。