黄砂舞う中、伏見の酒蔵見学へ



 


 昨夜来、猛烈に発達した低気圧に乗って黄砂襲来。朝から靄が掛かったような有様で、太陽も霞んでいる。黄砂は昼頃まで降り続き、ぽつぽつと落ちた雨のせいもあり、車のみならず連れ合いの着ている黒い革ジャンの上にまで、白いドット模様が付いた。


 その中、8時15分に家を出て、9時15分桃山御陵前での待ち合わせへと出掛けた。伏見の酒蔵見学の散歩会の日である。


 14人の参加者が集まり、皆で「蒼空」の藤岡酒造さんへ。こちらは5代目の現社長が、一度は暖簾を降ろした造り酒屋の実家を苦労して復興し、基本ひとりで丁寧な酒造りをしている蔵元だ。丁度酒の仕込みも終わったところ、とのことで、日頃は入れない酒蔵の中を、じっくり説明しながら案内して下さった。


 


 その後、併設されている小ぢんまりとした居心地のよいBarスペースで3種類の酒の試飲。仕込み水も一緒に飲みながら、最初は愛山という珍しい酒米を使った吟醸酒、次は山田穂の同じく吟醸、そして山田穂の濁り酒。いずれもまろやかで口当たりのよい酒だ。愛山の酒が最も柔らかく、山田穂は少しキレが出て来る感じ。濁り酒は舌先にかすかに感じる発泡性分が爽やか。酒盗を絡めたクリームチーズも出して下さり、すっかりまったりムード。。
 根が生えそうな腰をようやく持ち上げ、隣のショップスペースで山田錦吟醸酒粕を購入。これはまた、後日のお楽しみができた……。




 この後、昼食は「鳥せい」本店で。予約してくれていたお陰ですぐに入れたが、さすが人気店だけあり、すごい賑わい様だった。
 利き酒のアルコールが廻り、これから寺田屋他、伏見の名所を散歩する、という皆さんとは別れて帰路に就く。そのまま帰宅するつもりだったが、切らしていた食品を買うついでもあり、四条で下車して大丸へ。思いがけず、気になっていた展示会を見ることができた。



 これ、巨大な金魚鉢。美しくライティングされ、生ける宝石と呼ばれる金魚が水槽の中を舞う。
 他にも様々な趣向を凝らした水槽に数多の金魚が泳ぎ、実に珍しい種類の金魚も勢揃いしている。『アートアクアリウム』と名付けられた大展示会である。これは説明するより目で見た方が良さそうなので、写真をご覧あれ。


 



 魚が苦手な人は、「ちょっと……」という感じかも。でも、展示の斬新さと金魚のバリエーションの凄さは伝わってきた。こんな『アート』もあるんだな、ということで。。