大安寺〜春日大社〜新薬師寺〜白毫寺



 週末は二日続けての好天に恵まれた。気温はグングン上がり、日中はセーターを着て来たことを後悔するほどの暖かさに。
 今日はまたしても奈良巡り。早めに支度をし、コンビニでおにぎりとお茶を準備して出発だ。ルートは、馬頭観音と十一面観音が開帳されている大安寺を皮切りに、春日大社から新薬師寺、白毫寺までの道程である。


 地下鉄経由で近鉄奈良に着くと、大安寺行きのバス停はすぐに見つかった。わりと頻発している路線なので、スムーズに乗車。ところが、連れ合いが車内で「フリー乗車券」の案内を発見。復路、車内で買おうとしたら販売していなかった。近鉄奈良駅向かいのバス案内所で購入可。奈良でバス移動を考えている場合には、慌てず焦らず、まずここでフリー乗車券を購入するのがベター。


 さて、大安寺ではご祈祷の法要の最中。先に嘶(いななき)堂で馬頭観音に対面の後、読経が終わるのを待ってご本尊十一面観音像を拝ませていただいた。下は特別拝観の際に下付された散華(通常購入すると1,000円。特別拝観では800円の拝観料に含まれている)。




 大安寺から駅方面に戻るバスは近鉄奈良止まり。ここでバスを乗り換え、春日大社へ向かった。
 そろそろ時分どき、バスを降りてすぐ先の飛火野に出ればゆっくり座ってお弁当を広げられたのだが、うっかり表参道を上ってしまい、先に拝観を済ませることに。
 意外に楽しめたのは宝物館。びっくりするほどの国宝のオンパレード。工芸品主体で見応えがあった。
 今回は立ち寄らなかったが、聞けば萬葉植物園ではこの時期、種々様々な藤の花が見事だとか。今年は天候不順で、境内の「砂ずりの藤」も花穂が出たばかりといった風情だったので、来週末からGW頃に見頃を迎えるかも。
(3枚目は万灯籠を再現した部屋にて)。
 




 神域を出てベンチを見つけ、鹿を警戒しながらお弁当タイム。街中ならいざ知らず、山の方へ入ってしまうと食事には不自由するので、お弁当持参は正解だった。
 早々に食事を済ませると、新薬師寺に向かって中の禰宜道を行く。



 新薬師寺は、「菊桃」の濃いピンクの花と、ふんわりした八重桜に彩られ、清楚な佇まいを見せていた。




 中央のご本尊を守るよう、ぐるりに配置された十二神将はさすがに圧巻。2度、3度と堂内を巡って一つ一つの像をつぶさに拝見。
 余談ながら、先日購入したニコンの双眼鏡が、どこに行っても実に良く役に立った。軽くてコンパクトなので、首から下げた状態で胸ポケットに入れておけば全く邪魔にならない。4倍の倍率も、仏像や仏画を見るには過不足なかった。実は昨日の等伯展でも大活躍。。


 さて、ここから白毫寺へはもうひと踏ん張り、しかも最後はかなりの急坂と石段が待っている。で、途中のカフェ「リノワ」でひと休み。濃いチャイと、香ばしい自家製のケーキが美味。



 白毫寺では静かな表情が印象的な美仏の数々と、対称的に躍動的で迫力満点の閻魔様ご一行が、そして眼下に広がる奈良の見事な眺望が待っていた。






 本当は奈良博での「大遣唐使展」も観たかったのだが、今回は無理をせず、GWの楽しみに取って置くことに。
 最後にツイッター仏像タグのノート企画にご協力いただいているウガヤゲストハウス付属の「くるくるカフェ」に立ち寄り、書き込み。
 長い一日だったけれど、まだ日のあるうちに帰宅できた。つくづく、京都住まいは美味しい!