千本ゑんま堂大念仏狂言へ



 今日はさながら“片付け日”。連れ合いは衣替えをし、散髪に出掛け、連休明けのゴルフの準備をし、ついでに壊れたオーディオのアンプの入れ替えまで済ませ、清々した模様。私はというと、朝からウールのセーターその他を手洗いし、ポイント5倍デーで久しぶりに生協へ買い出しに出掛け……と、まあ夫婦それぞれにいろいろ用を片付けた次第。
 

 一段落ついたところで、ニュー万長が開くのを待って焼肉で腹拵えをし、今日から始まった千本ゑんま堂での大念仏狂言を覗きに出掛けた。
 重ね重ねになるけど、本当、ニュー万長のお肉、絶品です。。お母さん手作りの佃煮を添えた白いご飯がまた美味しくて、ドブ(マッコリ)も最高。ついつい食べ過ぎました。


 ゆっくり食事をしていたら狂言の開始時刻19時を回ってしまい、急いでゑんま堂へ向かう。店は出水の近くなので、中立売から乾隆校前までバスで移動、19時15分頃に到着。舞台では最初の出し物、「閻魔廰」の上演中であった。
 この演目は笛・鉦・太鼓の鳴り物のみで演じられる無言劇。次いで「でんでん虫」、10分程の休憩を挟んで「悪太郎」と、有声での2演目が上演された。



 無言での狂言は、ジェスチャーとパントマイムで大意を推測するに留まるが、有声となると一般の狂言と同様、喜劇としてのエンターテインメント性が抜群に高くなり、見ていて本当に面白い! 「でんでん虫」では子供たちも喜んで一緒に囃し立て、客席からも盛んに笑い声が上がった。また演者の方たちも芸達者。あっという間に1時間半が経ち、賑やかな狂言も幕引きとなった。
 無料でこれだけの芸能に触れられる機会はそうそうない。他の演目もゆっくり観てみたくなった。そして徒歩で帰宅できる地の利にも改めて感謝。


 300席ほど設置された椅子席はほぼ満席。ふと気付くと境内は満開の八重桜と藤、山吹で艶やかに彩られ、まさに春爛漫の風情。一説では足利義満が境内の普賢象桜を愛でたのを機縁として、花の名残を惜しんで行われたとか。そんな由緒も彷彿とさせる、春の宵の一幕であった。



【メモ】
①5月1日・2日が19時〜、3日・4日は13時〜と18時〜の2回上演。
②今年はとりわけ夜間の冷え込みがきつい。上着のみならず、ストールなどもあると良いかも。
③写真はOKながら、フラッシュなどはなるべく自粛したいもの。また撮影する場合は敢えて席に座らず、後ろに立った方が舞台が狙い易い。