シュハスカリアはサラダバーとデザートが勝負


 シュハスコといえば、ブラジル在住者にはお馴染みの郷土食。シュハスカリアと呼ばれるレストランでは、まずセルフサービスでサラダバーからお好みの惣菜を取ってきて、飲み物が来たら前菜代わりにこのサラダプレートをひとまずお腹に入れる。それからおもむろにテーブル上のカードを裏返し、“肉のサービスを頼む”のメッセージを送るといよいよ「試合開始」だ。串に刺して焙った様々な種類・部位の肉を持ったギャルソンが、次から次へと回ってくる。気に入った肉が来たらスライスしてもらい、トングで受け取る。ステーキと違って、少しずつ、バリエーション豊かな肉を食べられるのが魅力だ。
 肉好きにはたまらないシュハスコだが、こと女性にとってシュハスカリアの善し悪しを左右するのは、何といってもサラダバーの充実度だ。有名所の高級シュハスカリア『バルバッコア』『フォゴ・デ・ション』『ベント・アラガノ』などいろいろ回ってみたが、これまで一番リーズナブルで海産物の惣菜も充実していたのが、ここ『グリル・ホール』。海老のグリル、パエリア、ピラフ、ジャパニーズ・スシ……他にはない品揃えを誇る。

 


 でも今日一番のサプライズは、こちらの一品。立派なサイズの海老のソテーが、いきなり“お通し”として出てきたのにはビックリした。しかもお味の方も絶品! いつもこれが出てくるなら嬉しいんだけど。。

 さらに、サラダカウンターに並んでいた特大の海老のグリルを手で剥いて食べていたら、スッとレモン入りのフィンガーボウルが出てきた! ここ、お気に入りとはいえ、これほどサービス良かったかしら?? 

 
 そして極めつけがこちらのソブリメザ(デザート)、「フルータス・フランバーダス(Frutas Flanbadas)」。普通のケーキやプディングもたくさんあるけれど、これを一度経験したら虜になること請け合いだ。新鮮な生のフルーツをカットしてシロップと共にじっくり火を通し、コニャックでフランベしてアイスクリームを添え、チョコレートソースをあしらう。目の前でデモンストレーションしながらサービスしてくれるので、話題性もたっぷりで、食事の最後をゴージャスに彩ってくれる。

 
 


  ◆『Grill Hall』
    Rua Pedro de Toledo 1361, Vila Clementino
    ℡:5572-0018 / 5573-3169
    ※予約時に頼めばバンでの送迎もしてくれるらしい。